布団を干しているときなど、黒いものが付着していることがあります。

ただのほこり程度と思っていたらそれは黒カビである場合が多いです。

黒カビが発生してしまった布団をどうしたらいいか迷う方も多いと思われます。

カビを除去したり、布団を捨ててしまったり、選択肢は色々あります。

今回は黒カビが発生したらどのように落とすのかを書いていきます。

布団に黒カビが生える原因とは!?

黒カビ 布団 落とし方

カビは空気中いたるところに生息しています。

1平方メートル辺り数千個以上とも言われています。

カビが生える原因は、カビの繁殖が爆発的になる状況になった際に発生します。

条件としては、湿度60%以上、20℃以上の気温、あとはカビの餌となるものがそろっていると発生する可能性が高いです。

その布団で人間が寝た際に発生する熱や汗などを考慮すると条件を満たす状態になり、黒カビが発生していきます。

黒カビが生えた布団で寝ると体にどんな悪影響がある?

黒カビが生えた布団で寝ると、睡眠中にカビの胞子を吸い込んでしまい、アレルギー反応を引き起こします。

多くが気管支アレルギーなどの呼吸器に関わるアレルギーで、最悪の場合には呼吸不全にまで陥ることもあります。

この他の症状では、免疫力が低下している状態では、髄膜炎・食道炎・胃腸炎・肺炎・水虫など内臓機能にまで影響していきます。

布団の黒カビの取り方をご紹介!

黒カビを自分でとる方法がいくつかあります。

それはエタノールや重曹や塩素系漂白剤の殺菌作用を利用した方法とクリーニングに出して洗濯のプロにお任せする方法があげられます。

スポンサードリンク

エタノールと重曹で除去する!

布団の表面のカビをティッシュなどで取り除き、カビの生えた部分に重曹水を湿らせます。

数分放置後に叩くようにふき取り、その部分をエタノールで殺菌します。

さらに数分後に再度叩くようにふき取ります。

その後布団の重曹水やエタノールで濡らした部分を部屋干しで乾燥させます。

この方法の利点は重曹は刺激が弱い分類にあたるため、敏感な肌をお持ちの方やアレルギー体質の方にも安心して使用できるということです。

欠点としては完全にカビをとることができないことです。

見た目は除去できているように見えるかもしれませんが完全ではありません。

また布団が変色するので見た目が綺麗にはなりにくいのが現状です。

クリーニングで除去する!

クリーニングは基本水洗いなので、布団が水洗いに対応している必要があります。

そして布団を専門に扱えるクリーニング店でなければ、きれいにはなりません。

扱っているかどうかわからない店では、布団を丸洗いすると、布団の品質が台無しになってしまい、内部の詰め物や素材の品質が損なわれます。

したがって布団を専門に扱っているクリーニング店で聞いてから出すようにしましょう。

赤ちゃんの布団に黒カビが生える原因とは!?

黒カビが生える原因は上記で記載した通り湿度や気温などの条件を揃えた時に爆発的にカビ菌が増えていきます。

その中で赤ちゃんの布団に関しても同様ですが、まず赤ちゃんは布団の上にいる時間が成人よりも非常に長いことがあげられます。

長時間にわたり寝汗や涎などが布団に浸み込めば、その部分は湿度が高くなり黒カビが生える条件に近づいていきます。

したがって赤ちゃんの布団でも黒カビの発生条件を満たした際には生える可能性はあるのです。

布団の黒カビが及ぼす赤ちゃんへの影響とは?

赤ちゃんでも呼吸器系のアレルギーを引き起こします。

特にまだ体が弱い状態に体内にカビ菌が入ってしまうと肺炎などに発展してしまい、重症になることもありますので注意が必要です。

赤ちゃんは皮膚も敏感なため布団の黒カビの部分を皮膚に触れていると、アレルギーや皮膚炎になることも考えられます。

スポンサードリンク

赤ちゃんの布団の黒カビを落とす方法とは!?

赤ちゃんの布団では、強い殺菌作用のあるものを使うのは避けた方が良いです。

強い殺菌作用のあるものでは、赤ちゃんの皮膚に何らかの影響が出る場合があり、成人に対しては影響がなくても赤ちゃんに対しては有害であることがあります。

こちらに関しては個人差があり、影響が出る場合とでない場合がありますので、各自で異なる対処法が必要になります。

したがって上記で記載した重曹を用いた方法をお薦めします。

エタノールで安全に落とす方法

エタノールとはアルコールの一種で強い殺菌作用を持っています。

市販で見てみると、無水エタノールと消毒用エタノールが売っていますが、消毒用エタノールを用います。

使い方は、カビの部分にエタノールを塗ってからしばらく放置して乾燥させていきます。

エタノールにはたんぱく質を分解する効果があり、たんぱく質で構成されているカビ菌を分解することができます。

ただし欠点として着色汚れは効果が薄く、加えて殺菌効果は一時的なもので再発生する可能性が高いです。

塩素系漂白剤で落とす方法

塩素系漂白剤には強い殺菌作用があります。

しかしこの漂白剤は壁や床に塗ると流動的なためその場に留まりません。

液体なので流れてしまうということです。

そこで重曹と一緒に使用します。

重曹と漂白剤を混ぜ合わせてペースト状にしてから、黒カビの部分に塗っていくという方法です。

数時間放置し、その後洗い流して落とせているかを確認しましょう。

この方法の欠点は、重曹と混ぜるということで漂白剤の濃度が薄くなり殺菌効果を最大限発揮させることができないということです。

布団に黒カビが生えない為の予防とは!?

黒カビ 布団 落とし方 天日

カビが生えないようにするには、常に布団を敷きっぱなしにする万年床にしないことです。

畳むことがいいですが、それができない場合には横に立てておくということも何もしないよりはましでしょう。

室内環境については、風通しがよくある程度日当たりが良い場所に置いておきましょう。

押し入れに置いてある布団についても、入れっぱなしだと黒カビが繁殖しやすくなりますので、押し入れでの管理の際には除湿剤などを入れて湿度を管理し、あとは年に数回くらい布団は天日干しにして管理しましょう。

まとめ

布団の黒カビについて落とす方法はいくつか挙げてみましたが完全に除去できるという記載はありません。

時間経過で再発する可能性が非常に高く、素人が一時しのぎ程度の方法で黒カビを除去しても、着色が残ってしまい、完全に分解できないことが多いようです。

そこで別の提案になりますが、黒カビの布団は処分することをお薦めします。

自分でカビを分解しても、専門業者にクリーニングに出しても、結局再発することが多いので、もし経済的な余裕があれば買い替えた方がよろしいと思います。