頑丈なコンクリートですが、手入れ不足や環境によっては腐食してカビが生えてしまいます。

カビが生えると見た目が悪くなるだけでなく、コンクリートの劣化を招き建物や壁を危険な状態にします。

今回は何故コンクリートにカビが生えるのか、その原因と除去方法などをご紹介します。

コンクリートのカビによる影響とは!?

カビ コンクリート 除去

カビの生えたコンクリートは様々な悪い影響を与えます。

【人体による影響】

発生したカビは除去するまで増え続けるので、放っておくと壁や塀などの一面、奥深くまでカビが増殖します。

カビに囲まれての生活は当然健康被害を及ぼします。

まず、カビはアレルギーを引き起こします。

免疫力の低下した高齢の方などの体内に入ると、体の中でカビ菌が繁殖する真菌症を引き起こしてしまうこともあります。

カビのある環境は雑菌も増えやすい状態となり、原因不明の咳や熱などの健康被害がカビの除去をしたら収まったという例もあります。

【見た目の影響】

カビが生えたコンクリートは当然見た目が悪くなります。

じめっとした印象となり、気持ちが落ち込んだり精神的に不安定な状態に引きずり込まれやすくなります。

【建物の影響】

カビは塗料や接着剤も餌にして繁殖します。

接着が弱まった建物は崩れやすくなり、地震などが来た際に壊れやすくなってしまいます。

カビはどこまでも繁殖します。壁の内部にまで伝って繁殖していくため、電線などにも悪影響を及ぼします。

電化製品の不具合や最悪ショートして火災の原因となってしまいます。

コンクリートにカビは発生する原因とは!?

カビが発生する主な原因は湿度と風通しの悪さです。

コンクリートはアルカリ性なので元々はカビが生えにくい物質です。

しかし日当たりが悪かったり、湿度が高かったり、雨が中々乾かない状態だったりで中性化が進みます。

そうなるとカビやコケが生えやすい状態となります。

コケもカビの原因の一つです。

日当たりの悪い場所を好み、保湿力のあるコケ。

コケはカビの餌にもなり、水分も豊富です。コケが生えるとカビがより繁殖しやすい環境となります。

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コンクリートのカビの除去を自分でする方法とは!?

カビの範囲が小さい場合や、生え始めたばかりの初期段階場合は自分で除去することも可能です。

自分で除去するにはしっかりとした殺菌が必要になります。

まず表面の汚れをざっと落とします。

高圧洗浄機があると便利ですが無い場合は地道にバケツに水をはってかけていきましょう。

次にカビに有効な洗剤を吹きかけ、ブラシでこすり、よくふき取るだけです。

文字にすると簡単ですが凹凸があるので素人には除去に手こずります。

目に見えない部分や市販の薬剤では浸透しない壁の内部にまで広がっている可能性がありますので完全な除去は難しいです。

コンクリートにカビが生えた場合は発生する度に自分で除去するか、業者に頼むかの2択になってきます。

必要な物は!?

絶対に必要なもの…次亜塩素酸ナトリウム入りの洗剤、柄のついたブラシ、雑巾、バケツ

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カビだけでなくコケにも効果的です。

使用している壁紙などによっては劣化を招きますので注意事項をよく読んで使用しましょう。

あった方が良いもの…カビで鼻やのどを傷めないようにマスクを着用しましょう。

次亜塩素酸ナトリウム入りの洗剤は皮膚が荒れますのでゴム手袋を着用しましょう。

顔より上の部分を掃除する際は洗剤が目に入らないようにゴーグルをつけて守りましょう。

あると便利なもの…高圧洗浄機

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表面に付着したコケやほこりなどを一気に落とす事ができるので、壁の掃除がとても楽になります。

コンクリートのカビの除去を業者に頼む場合の費用は!?

漂白して見た目だけを綺麗にするもの、内部まで薬剤を塗布して根絶してくれるものなどカビの除去方法にも色々あります。

カビを白く漂白するだけではすぐに再発してしまいます。

必ず薬剤でカビ菌を除菌し、根絶してくれる専門業者を選びましょう。

費用はカビの程度にもよりますが、数万円は覚悟しておいた方が良いでしょう。

クリーニング業者や便利屋さんは比較的安価で請け負ってくれますが漂白だけの場合があります。

即決せずに一度見積を出してもらい、内容を確認するようにしましょう。

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コンクリートにカビを生やさない為の対策法は!?

カビ コンクリート 除去 対策

自分でするのは難しく、業者に頼むのは高額なカビの除去。

カビが生える前に対策ができるのが一番ですよね。

とはいえ立地や日当たりの問題も出てきますので中々難しいんです…。

湿気がこもらないように壁に沿って物を置かない、物置などを設置する時は壁との隙間を少し空けて風通しを良くする、防カビ効果のある塗料を塗るなど出来る事は限られてきます。

湿気を減らす

風通しを良くして湿気がこもりにくい状態にしましょう。

壁にぴったりくっつけるように物を置くと空気の通りが悪くなり湿気がこもりやすくなります。

物置などは壁にくっつけずに数センチ隙間を空けて設置しましょう。

雨が続く際は壁際の土を盛って水たまりができにくい状態にするのも有効です。

防カビ効果のある塗料で塗装する

シリコン塗料やラジカル塗料に添加剤を入れた物やフッ素塗料には防カビ効果があります。

フッ素塗料にはスプレー式のものもあり、自分で塗布もできますが範囲が広いと当然コストもかかります。

塗布するのに適さない場所もありますので、必ず説明書をよく読んでから行いましょう。

光触媒塗料を使う

紫外線に当たる事で活性酸素を作り出し、汚れやカビをセルフクリーニングする光触媒塗料。

しかし日当たりの悪い場所では効果を発揮しない為、カビが生えやすい場所にはあまり向いていません。

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ブロック、コンクリート、天然石専用の塗料です。

少し価格は高いですが5年間効果が持続します。

まとめ

コンクリートにカビが生える主な原因は湿度です。

日当たりが悪かったり、風通しが悪いことでこもった空気にずっとさらされることでコンクリートの中性化が進み、カビが生えやすくなります。

【カビの生えたコンクリートが与える悪影響】

  • 人体…アレルギーや体内にカビ菌が繁殖する真菌症を引き起こしやすくなります。
  • 建物…見た目が悪くなる、脆く劣化しやすくなる、電線などにまで繁殖して電化製品の不具合やショートを引き起こしやすくなる等。

【除去方法】

  • 自分でする場合…表面の汚れを落とし、次亜塩素酸ナトリウム入りの洗剤を吹きかけてブラシで擦り、ふき取ります。
  • 業者に頼む場合…薬剤塗布などでしっかりと除去してくれますが数万の費用がかかります。
  • 予防策…風通しを良くする、壁際に物を置かない、水たまりができないように壁側の土を高くする等。

外に面している壁はカビだけでなく土埃や排気ガスなどの影響も受けます。

汚れに気付いた時には簡単に落とせない状態になっていることもあるので、日頃からケアをして綺麗に保つことが必要です。

塗料での事前ケアはもちろん、汚れに気付いたらすぐに除去を心がけましょう。