放置していた人参がいつの間にかドロドロになって変な臭いを発していた、なんて経験はありませんか?

きちんと保存していても人参が病気であればすぐに臭い液体が出てカビまで生えてしまいます。

人参をカビさせないためにはどうすれば良いのか。

今回は人参に生えるカビの種類や、病気などの原因について詳しくご紹介していきます。

人参の先や表面部分が黒くなるのはカビなの!?

カビ 人参 黒

人参にモコモコしたものが付着している、スプレーで塗ったように黒く変色をしている場合はカビである可能性が高いです。

湿ったまま放置、高温の場所に保管、軟腐病にかかったものを気付かずに放置…など原因は様々です。

表面だけでなくヘタの部分にも生えてきますので、保存状態が良くなかったかなと思う場合は食べる前によくチェックしましょう。

臭いで判別ができますが、黒カビは鼻腔から入ってアレルギーを起こすので思いっきり吸い込まないようにしましょう。

黒くなっていても、カビでは無い場合があります。

【土がこびりついている】

人参の表面やヘタの部分はデコボコしており、溝になっている部分や傷に土がこびりついている場合も黒く見えます。

洗い流す事でカビか土か見分けることができます。

【鮮度が悪くなっている】

元々人参にはヒゲ根がついています。

スーパーなどで売っている人参はブラシなどで洗浄され、ヒゲ根を落とした状態で出荷されてきます。

ブラシで擦られた部分や切られたひげ根の断面が細かな傷となり、そこが長く空気に触れることで黒く変色します。

この場合黒ずんでいる部分を取り除けば食べても問題はありません。

カビかどうか見分けるにはティッシュなどで黒い部分をふき取ると良いでしょう。

ティッシュに粉っぽいものが付着した場合カビです。

臭いでも判別ができます。

【軟腐病】

高温多湿の時期に人参に発生する病気です。

傷などから病気になり、黒く変色し、ぶよぶよした難化し腐敗していきます。

腐敗が進むとそこからカビが生えやすくなります。

短期間で病気が進む為、購入して翌日に症状が出た…なんてことも。

軟腐病にかかった人参は食べる事ができません。

黒く変色している、ぶよぶよしている、悪臭がするという症状が出ていたら軟腐病です。

人参だけでなくキャベツや玉ねぎなどの野菜にも発生します。

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人参のカビの種類と原因について

人参には白カビと黒カビが生えます。

どちらも空気中に漂っていますので、カビ菌を除去するのは難しいでしょう。

人参にカビが生える原因

人参は高温多湿に弱く、保存している環境が悪いと表面の細かい傷などから雑菌が入り、カビが生えたり痛みやすくなります。

人参が変色し腐敗する病気、軟腐病。

かかっている場合食べる事ができません。

放っておくとカビの温床にもなりますので、勿体ないですが処分しましょう。

見分けが難しく、一見綺麗でも翌日には真っ黒になっていたなんてこともあります。

購入の際は黒いものが無いかよくチェックしましょう。

5月~9月ごろにかかりやすい病気なので、その時期はすぐに使わないのに大量に購入するのは避けた方が良いでしょう。

白カビ

傷や軟腐病で腐敗した部分にできやすい白カビ。

白い綿のようなものが広がっていきます。

白カビは根を張らず表面にしか生えないので、生えた部分を取り除いたら食べる事は可能です。

しかし黒カビと見分けがつきにくいこと、絶対に健康を害さないという保証はないので様子を見ながら自己責任で食べてください。

繁殖力が高いので放っておくとびっしりと覆うように生えてきます。

カビだらけになった人参はさすがに食べるのは避けた方が良いでしょう。

他の野菜や食べ物にも移りますので見つけたらすぐに隔離しましょう。

冷蔵庫に入れた状態でカビが生えた場合は、アルコールのウェットティッシュなどを使って一度冷蔵庫を除菌しましょう。

黒カビ

人参が白、灰、黒、緑色に変色している場合黒カビです。

密集せずに黒い点々が出来ている場合もあります。

根を張って奥まで入り込む性質がありますので、一部だけでも黒カビが生えた場合は食べることができません。

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人参がカビ臭い原因は!?

【人参本来の香り】

セリ科の植物である人参は、独特の香りを持っています。

人によっては人参の香りは「カビ臭い」「薬品の臭い」「消毒臭」といった臭いに感じるようです。

春先は特に香りが強くなる傾向がありますが食べても問題はありません。

【カビが生えている】

乾燥によりシナシナしている、劣化してブヨブヨしている場合は見た目に現れていないカビが原因である可能性があります。

複数人参があれば他の人参と臭いを比べてみてください。

心配ならば食べるのは避けた方がよいでしょう。

人参のカビを防止する保存方法とは!?

カビ 人参 黒 保存

人参のカビを防止するためには湿気と乾燥対策が必要です。

【表面の水分をふき取る】

人参は湿気に弱い為、表面を濡れたままにしておくとすぐに黒く変色してしまいます。

保存の際は表面の水分をふき取って冷暗所で保存します。

【乾燥のしすぎに注意】

冷蔵庫は野菜の水分を奪います。

人参をそのまま冷蔵庫に入れると乾燥しすぎてシワシワになってしまいます。

人参は乾燥も苦手なので冷蔵庫に保存する場合は新聞紙やキッチンペーパーなどに包んで乾燥を防ぎましょう。

【適切な温度を守る】

人参に適した温度は0~5度です。

高温な環境は苦手ですので、冬場以外は冷蔵庫に保存しましょう。

冬場も暖房の効いた部屋にそのまま放置すると傷みやすくなるので注意が必要です。

【切ったもの】

切った人参は切り口から傷みやすくなります。

ラップで包んで数日で使い切るようにしましょう。

人参は冷凍保存が可能ですので、すぐに使う予定が無い場合は使いやすいサイズに切った後、ジップロック等に入れて冷凍しておくと半月ほどもちます。

まとめ

人参の表面が黒くなる原因はカビや病気、鮮度が落ちているなど様々です。

  • カビによる変色…カビが生える原因は保存状態が悪い、野菜の病気など。モコモコしたものが付着していたり黒や白に変色していたらカビである原因が高いです。
  • その他の理由の変色…土がこびりついている、鮮度が悪くなっている、軟腐病など。
  • 白カビ…白い綿のようなものが表面に付着している場合白カビです。
  • 黒カビ…白、灰、黒、緑色などに変色している場合黒カビです。根を張るため黒カビの生えた人参は食べることができません。
  • カビ臭い原因…人参特有の香りが、人によっては「カビ臭い」と感じる事があります。心配な時は見た目に異常が無いかチェックをして調理しましょう。
  • 保存方法…表面の水分をふき取る、乾燥しすぎないように新聞紙に包む、切ったものはラップをして数日で使い切るか冷凍保存をする等。

人参は常温だと1週間(気温にもよります)、冷蔵庫に入れてだと2週間、冷凍だと1~2か月ほどもつと言われています。

適切な保存方法を守って無駄なく使い切りましょう。