みなさんは使いかけのパスタをどのように保存していますか?
パスタに対するイメージは、「日持ちする」「腐らない」「保存しやすい」などがあります。
そのためパスタが大好きな人たちは、大量に買ってストックしていると思います。
しかしパスタは、カビの発生に気を付けなければいけない食品です。
保存方法を正しくしないと、パスタには簡単にカビが発生します。
目次
パスタのカビの見分け方とは!?
パスタは腐らず保存が便利な食品の代表です。
多くのご家庭の食品庫や棚の中に、パスタがストックされていると思います。
そして開封後のパスタを、袋の口をゴムやクリップで適当に閉じて保存をしているご家庭も少なくないかもしれません。
パスタは品質が維持されて悪くならないと思い込んでいる人は、使いかけのパスタを袋の中から取り出す時にいちいち麺の状態の確認をしません。
お鍋にお湯が沸いたら袋から取り出して、さっとお湯に入れます。
そして茹で上がったパスタにソースを絡めるので、食べる直前にもパスタの小さな変化には気づく事ができません。
しかし袋の口を開けたまま保存しておいたパスタを茹でる前によく見ると、淡い黄色のパスタの麺の上にポツポツと黒や白の点々が付いている事があります。
白色の時は?
パスタの麺に白い点々が見える時や、パスタ麺の一部が白色に変色している事があります。
まず白い点々は、小麦の表皮のような一部分が混入したと考えられます。
真っ白や少し茶色がかっている事もあります。
茶色がかっている場合も小麦粉の可能性が高いので、食べても心配はありません。
そして麺の一部分が白く変色していることがありますが、これもパスタ麺が高熱で膨張などの変化を起こしただけなので、心配はありません。
しかし同じ白い色でも綿状にフワフワしていたら、それはカビだと考えられます。
フワフワした物はカビの特徴で、カビの菌糸が伸びた状態です。
黒色の斑点があるときは?
パスタの麺をよく見ると、黒い点々が付いている事があります。
これは小麦の皮が混入している可能性があります。
これは「ブラックスペック」などと呼ばれ、デュラムセモリナ種のような硬い種類の小麦は粗挽きで小麦粉を作るため、その時に皮が混入することがあります。
それが見えているだけなので、黒い点々が付いたパスタ麺も心配なく食べられます。
しかしこの皮は多く入らないようにチェックされていて、それほど多くみられる現象ではありません。
黒い点々が増えていたら、それはカビの可能性が高いです。
青緑色の時は?
パスタ麺に青緑色の点々や斑点粉状のものが見えたら、それは青カビの一種だと考えられます。
他の食品にも発生しやすいカビなので、確認するとすぐに目につくと思います。
パスタがカビる原因とは!?
一般の家庭では、パスタは1回で1袋を使い切らない事は珍しいことではありません。
残ったパスタはパスタ専用の容器に入れて保存をすると思います。
そして残ったパスタを袋に入れたまま、適当に袋の口をゴムなどで閉じて保存している人もいます。
パスタは劣化せずに長期間保存しやすい食品ですが、どんな食品にもカビが生える事を忘れてはいけません。
温度や湿度などカビにとって好条件の環境で保存すると、パスタ麺にもカビは生えます。
カビが生える原因は次のようにいくつもあります。
【パスタのカビの原因】
①密閉していない
パスタは密閉保存をしないと空気中の水分を吸い込み、保存容器の中の湿度が上がってカビが生えやすくなります。
②高温多湿
パスタをシンクの下などで保存すると高温多湿な環境なので、カビがとても生えやすいです。
③キッチンの調理台の近くに保存
高温になりやすく水仕事もする調理台の近くは、高温多湿になりやすい場所です。
ここに透明なケースや瓶に入れて保存をしておくと、容器の中の温度があがりカビが生えてしまいます。
パスタがカビない為の対策法とは!?
パスタは保存状態によってカビが生える事がわかったら、次は正しいカビの防止方法を覚えましょう。
【正しいパスタの保存方法】
①必ず密閉保存する
パスタを袋のまま簡単に保存する人がいますが、隙間から水分が入り込みカビの原因になります。
そしてパスタ専用容器でも、全部が密閉できるわけではありません。
パスタを保存するときは密閉できる専用容器を用意しておき、そこに入れます。
また専用容器を用意しなくても、ジップ袋に移しかえると密閉保存ができます。
②冷暗所で保存する
カビが生えるための好条件は、高温多湿の環境です。
そして日に当たりやすい場所でもカビは生えます。
パスタ麺はシンクやガスコンロの下の収納場所での保存は避けた、別の冷暗所の保管場所で保存します。
また冷蔵庫なら安心だと思うかもしれませんが、冷蔵庫の中は湿気が多くパスタ麺が水分を吸い取ってしまうので、劣化につながりおすすめできません。
③すぐに保存する
調理に使わなかったパスタ麺を食べた後までそのまま出しておくと、湯気などで高温多湿になります。
その後に密閉容器に入れたとしても、その前にパスタ麺が水分を吸っているのでカビる可能性があります。
このように気を付けてパスタを保存したらカビが生える心配がありませんが、もしもカビが生えたパスタを見つけたら食べずに捨てるようにしましょう。
パスタの開封前と開封後の保存期間はどれくらい?
パスタは使用前の未開封の状態なら、賞味期限は3年ほどあります。
しかしいくら未開封でも高温多湿の環境は劣化して風味が落ちるかもしれません。
買ってきたらすぐに冷暗所で保存します。
そして開封後のパスタ麺でも、すぐに密閉して冷暗所で保管したら未開封の麺と同じくらい長期間保存できます。
パスタの賞味期限が過ぎていてもすぐに捨てる必要は無く、賞味期限後も1年程度はもちます。
しかし調理前にカビや虫が付いていないか安全を確認してから食べましょう。
まとめ
パスタの麺は保存がきく安全な食材ですが、保存方法は正しくしないとどんな食品でもカビは生えます。
高温多湿を避けて使わないものはすぐに密閉して保存します。
パスタを茹でる前に麺を確認して、白いフワフワや青緑色の斑点があればカビている可能性が高いです。
食べると危険なカビもあるので、その麺は使わずに処分してください。