日本人は1年の内に餅を食べる機会が多いと言われています。

特にお正月などは、餅をつく家庭も多いのではないでしょうか?

お餅なんてカビなんて生えないでしょ!という人もいますが、実はパンと同じくカビが生えやすい食品のようです。

お餅を置いておいたらいつの間にかカビが生えてた!ついカビを生やしてしまった!という経験をした人もいるのではないでしょうか?

それでは今回は、餅に生えた青カビは食べても大丈夫なのか、青カビの取り方についてご紹介します。

青カビが生えた餅って食べれるの!?

青カビ 餅 取り方

「カビ毒」という言葉を聞いたことはありますか?

カビの代謝によって作られる物質のことで人や動物などが摂取すると有害な作用をもたらす化学物質のようです。

現在カビ毒は300種類以上あると言われているそうです。

昔から餅に生えたカビは食べても大丈夫という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、青カビは毒性のある菌は比較的少ないと言われています。

しかし、目に見えている菌だけで判断するのは危険です。

青カビが生えているということは、他のカビ菌も一緒に繁殖している可能性があるため、その目に見えていないカビが有害なものになるとアレルギー疾患を起こしやすくなるので、青カビが生えていたら食べない方がいいようです。

餅の青カビの毒性とは!?

餅に生えた青かびを食べない方が良い理由は3つあります。

  1. カビ毒には発がん性の高いものが存在します。
  2. カビ毒は下痢や嘔吐といった食中毒症状を引き起こす可能性があります。
  3. カビはアレルギーの原因となってしまうからです。

餅の青カビの取り方とは!?

カビは、温度、湿度、酸素、養分などの条件が揃ってしまうとカビが生えやすくなってしまいます。

青カビは、基本目に見えるのは表面だけではないでしょうか?

しかし、カビは表面だけにできているのではなく、菌糸の部分は、木の根っこのように餅の内部まで侵入しています。

内部にある菌糸は目に見えないことがほとんどなので、表面だけ落とせば食べられると思ってしまう人が多いようです。

カビを取り除きたいという方は、表面だけでなく、餅の3~4cmほど深くまで取り除いた方が良いそうです。

しかし、小さな餅だとそんなに深くまで取り除いてしまったら、食べる部分がなくなってしまいますね!

菌糸は目に見えないので、本当に取り除けているか確認できないので、安全のため青カビが生えていたら食べない方がいいかもしれませんね!

青カビが生えたら加熱したら食べられるの!?という疑問もありますね!

カビのほとんどは、60℃で10分加熱すれば菌はなくなると言われています。

カビの種類によっては、75℃で30分加熱殺菌しても生存し、100℃で30分加熱殺菌しても生存しているものも中にはいるようです。

カビ毒は、100~210℃の温度で60分間加熱しても生きており、油で揚げたとしても毒の90%は餅の中に残ってしまっているようです。

そして、残りの10%は油の中に残ってしまっているため、家庭でできる調理方法ではカビ毒を取り除くことはほぼ不可能のようです。

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カビが生えるのを防ぐ保存方法は!?

お餅に青カビが生えてしまったら食べない方が良いそうです。

お餅に青カビが生えないように防ぐ方法を覚えておけばいいかもしれませんね!

冷凍保存をする

青カビ 餅 取り方 冷凍

一番簡単な方法が冷凍保存かもしれません。

お餅をついたり、手に入ったらすぐに冷凍庫に入れます。

0℃以下の環境ではカビは繁殖しないと言われているので、冷凍庫に入れておけば、3~4か月ほど保存することができるそうです。

用意するものは、サランラップとZipロックの2つだけです。

お餅を1つずつサランラップで包み、冷凍用Zipロックに入れて空気を抜いて冷凍庫に入れます。

食べる時は、自然解凍も可能ですが、水に少し付けた後に電子レンジで半解凍にしてから、焼くとおいしく食べることができるそうです。

焼酎で拭いて保存

お餅の青カビを防ぐには焼酎が有効と言われています。

お餅を触る際には、素手で触らずにビニール手袋などで触ります。

アルコール度35度以上のアルコールを用意します。

焼酎を塗る際には、スプレーで吹きかけたり、ハケなどで塗り、最後にキッチンペーパーで余分な焼酎を拭き取ります。

乾いたらまた焼酎を塗るを繰り返すと青カビの繁殖を防ぐことができるそうです。

お正月に飾る鏡餅を飾る際に、お餅をカビさせたくないという人は焼酎を塗っておいておけばいいかもしれませんね!

ワサビ・カラシを一緒にいれて保存

和カラシやワサビの匂いを嗅ぐと分かりますが、花にツーンとくる辛味成分が配合されています。

この辛味成分は、「アリルイソチオシア」と呼ばれ、菌が繁殖するのを抑える効果が期待できるそうです。

お寿司や刺身を食べる際にわさびを付ける人も多いのではないでしょうか?

良くワサビをお寿司に付けると生臭さが消えると言う人も居ますが、わさびやからしを付けることによって食中毒を予防する効果があったと言われています。

そのため、今でもわさびをお寿司や刺身に付ける人が多いようです。

わさびやカラシを一緒に入れておくという方法は、1~2週間ほど効果が維持されるそうです。

わさびやカラシをこまめに入れ替えてあげれば、1か月くらいは有効です。

和カラシやワサビはチューブよりも粉末の方が良く、水は少なめで練り合わせればよいそうです。

用意するものは、ワサビか和カラシと密閉できる容器、容器がなければお皿とサランラップで簡単に作れちゃいます。

ワサビや和カラシを入れ物の端4か所と中心部に少しずつ盛り、そこにお餅を入れてフタをして冷蔵庫や涼しく暗い場所に置いておくだけでカビを防止することができるそうです。

タッパーの蓋にカイロを貼って保存

カイロってどうして暖かくなるか知っていますか?

カイロが発熱するためには、酸素が必要なようです。

カビは温度、湿度、酸素、養分などの条件が揃って繁殖してしまいます。

しかし、タッパーにカイロを貼る事で密閉されたタッパーの中の酸素を全て使ってくれるため、カビが繁殖しにくくなると言われています。

カイロが冷たくなってきたら、また新しいカイロを入れてあげるとよいそうです。

まとめ

今回は、お餅に生えた青カビは食べる事ができるのかについてご紹介しました。

青カビは餅に生えやすいカビです。

  1. 青カビと一緒に他の毒性のあるカビ菌が発生している可能性があるので食べない方が良い。
  2. カビ毒は嘔吐や下痢などの食中毒の症状を引き起こす可能性がある。
  3. 餅の表面に見えているカビでも内部まで菌糸が入り込んでいるので食べないほうが良い。
  4. カビ菌は0℃以下の環境では繁殖しにくいと言われているので、冷凍保存する。
  5. 餅の表面を焼酎で拭く。
  6. ワサビや和カラシなどの辛味成分を一緒に入れておく。
  7. カイロが発熱するのにカビ菌の原因ともなる酸素を吸ってくれるので、カイロを一緒にタッパーに入れる。

青カビは、毒性のある菌は比較的少ないと言われていますが、青カビが生えているということは、他カビ菌も一緒に生えている可能性があります。

そのカビは、人間に有毒なものの可能性も高く、摂取してしまうと嘔吐や下痢などの食中毒症状を起こしてしまう可能性もあるようです。

お餅に生えた青カビを取り除いたとしても菌糸は餅の奥まで入り込んでいるため、表面だけを取り除いても意味がありません。

もしも青カビを取り除きたいのであれば、深さ3~4cmは取り除かなくてはならないそうです。

しかし、本当に取り除けているのかもわからないので、念のため食べない方がいいかもしれませんね!

カビを生やす前に生えない様に防ぐことが大事かもしれませんね!

一番簡単な方法は冷凍保存です。

カビ菌は0℃以下の環境では繁殖することができないと言われています。

用意するものはサランラップとZipロックの2つだけなので、急いでいる人などは冷凍保存がおすすめです!