カレーは加熱して作りスパイスもたくさん使っているので、保存がきく食べ物だと考えられていました。

特に昔は作ったまま鍋で保存した「二日目のカレー」がとても美味しいという事が、常識のように考えられていました。

しかしカレーは正しく保存をしないと食中毒の原因菌が繁殖することが最近は広く知られています。

そしてカレーにもカビが生える事もわかっています。

カレーは腐る?カビは生えるの?

カビ カレー 見分け方

夏の暑い日にスパイスたっぷりの辛いカレーを食べると、食欲増進されて夏バテ予防になると言われています。

そしてカレーは、夏になると食べたくなる人気の食べ物の一つでもあります。

昔カレーは二日目の方が美味しいのが当たり前で、真夏の冷房のないキッチンで大量に作られてそのまま鍋の中で保存されていました。

カレーは腐らず保存がきくように考えられていましたが、それは誤解です。

カレーは食中毒の原因菌の「ウエルシュ菌」が作った直後からどんどん繁殖するので、そのまま保存すると腐ります。

そしてカレーは栄養豊富な食材で、そのまま保存すると高温多湿の状態が続くのでカビの発生と繁殖にとても好条件の環境です。

どのような食品もカビの好条件が揃えばカビが生えるので、カレーにもカビは生えることを覚えておきましょう。

カレーのカビの特徴や見分け方は?

家の中を見渡すと、お風呂やカーテンの裏などあらゆる所にカビが生えています。

したがってカビ菌は、キッチンなど生活空間のどこにでも存在しています。

鍋の蓋を閉めていたとしても隙間からどんどん空気がはいって、一緒にカビ菌も侵入します。

そして鍋に入れたままのカレーは水分と栄養が豊富で温度もカビの繁殖に適しているので、いくらでもカビが生えて行きます。

しかしカレールーは色が濃いので、一目でカビに気が付かないかもしれません。

ここでカビの特徴や見分け方を紹介しますので、覚えておきましょう。

【カレーのカビの特徴】

  1. カレーの表面が白くなっている
  2. 白い表面に糸も引いている
  3. カレーの表面に白い膜のような物がはっている
  4. 酸っぱい臭いがする
  5. 納豆のような臭いがする

カレーのカビはこのような特徴があるので、必ず確認してから食べて下さい。

そして昔のように「食べ物のカビは食べても大丈夫」と言う考えは危険で、食べると体に有害なカビはたくさんあります。

またカビが生える状態では食中毒の原因になる菌も多く繁殖している可能性がかなり高いので、食べてはいけません。

スポンサードリンク

カレーにカビが生えてしまう原因は?

カレーはカビや菌が発生して、それを食べると食中毒などの危険な状態に陥る可能性があります。

二日目までカレーを鍋のまま保存しておくと、カビや菌が繁殖します。

カレーが腐る原因には先ほど少し説明した「ウエルシュ菌」があります。

これは牛・豚・鶏の肉に付着していて、作り終わってカレーの温度が下がり始めると一気に繁殖します。

その繁殖のスピードは、作った100分後には1000倍、5時間後には10億個にも増えています。

時間の目安では菌が100万倍に増えた200分後から危険だと言われています。

このことからもわかる通り明日までそのままカレーを保存することは、大変危険です。

カビてしまったカレーの捨て方は!?

カレーはカビが生えてしまったらすでにウエルシュ菌も激増しているので、食べてはいけません。

食べると食中毒にかかり、お腹をこわします。

そして再び加熱してもウエルシュ菌は死滅せず、中に潜んで活動時期を静かに待ちます。

カビが発生したカレーの処分はそのまま排水溝に流すと、残りカスや臭い残りの原因になります。

その後の掃除もたいへんなので、排水溝に流す事は避けた方がいいです。

カビたカレーを捨てる時は使用済みの食用油の処理と同じ方法で、牛乳パックに新聞紙を入れてそこに吸わせて密閉します。

牛乳パックが無い時は、ポリ袋を何重にも重ねて、その中に新聞紙を入れて吸わせて処分する方法もあります。

カビたカレーが入った鍋はどうするの!?

カレーを処分した後の鍋は熱湯につけてカレーをふやかしてから、しっかり洗剤をつけてよく洗って下さい。

そして見えないカビ菌が鍋に残ると次のお料理がカビやすくなるので、乾かしたらアルコールスプレーなどで最後に消毒をして仕上げて下さい。

カビや菌はアルコールに弱いタイプも多いので、洗っただけの状態よりも安全です。

スポンサードリンク

カレーのカビを防ぐ保存方法とは!?

カビ カレー 見分け方 保存

カレーは作りたてよりも時間を置いた方がグルタミン酸などのうま味成分が増えるので、美味しくなるのは事実です。

1日保存した美味しいカレーが食べたいときは、正しい方法で保存しましょう。

【安全なカレーの保存方法】

① 常温保存はしない

カレーの食中毒の原因菌は、12℃~50℃で一気に増殖します。

したがって常温ほぞんが危険な事がわかりますが、作り終わったら直ちに冷凍・冷蔵保存をしなければいけません。

簡単な保存方法は、そのまま鍋ごと冷蔵庫に入れる方法です。

しっかり蓋をして外から菌やカビが入るのを防ぎましょう。

② じゃがいもは入れない

食べる時にじゃがいもを入れる事に問題はありません。

しかしじゃがいもは腐りやすいので、入れておくとカレーが腐る原因になります。

③ しっかりと冷ます

常温の状態がカレーは一番傷みやすいので、小分けするなどして冷蔵庫や冷凍庫に分けて保存すると安全です。

④ 冷蔵よりも冷凍保存

温度が低い方が傷みにくいのですぐに食べる予定が無い時は、ジップ付き袋や密閉容器に入れて冷凍保存します。

まとめ

昔、カレーは安全だとみんなが信じていました。

しかしカレーには食中毒の原因菌が入り込みやすく、そしてカビも生えやすい事がわかっています。

カレーを作ったら翌日にもう1回食べる事が楽しみなのですが、常温保存は避けて下さい。

そしてカレーなどの食品に生えたカビは安全と勘違いしている人もいますが、そんな事はありません。

カレーにカビを見つけたら食べたい気持ちを我慢して、口に入れずに処分してください。

そしてそのカレーが入っていた鍋や容器も良く洗って、アルコールをスプレーしてカビや菌の繁殖を防ぎましょう。