真っ白で瑞々しいことが特徴の大根ですが、高温や多湿に弱く、傷みやすい食材でもあります。

カビが生えたら食べるのは避けた方が無難ですが、中にはカビと見分けがつきにくい野菜の病気もあります。

今回は大根カビと病気の症状を詳しく説明していきます。

大根のカビの原因とは!?

カビ 大根 皮

大根の最適温度は0度~5度と寒い場所を好みます。

一方カビが繁殖する環境は0~30度、湿度(水分)65%ほどの場所を好みます。

大根は水分が多く含まれているので、温度が高い場所で保存するとカビが生えやすくなるのです。

保存する際は冷蔵庫に保存をしましょう。

カットしたものは表面にサラダ油を薄く塗ってラップで密閉しておくとシナシナになるのを防いでくれます。

大根のカビの見分け方とは?

大根には中に黒い筋ができたり、青色に変色する病気があります。

カビと見分けがつきにくい症状もあるので、口に入れる前に臭いを嗅いだり、ふき取ってみて確認をしましょう。

【においを嗅いでみる】

表面に黒いブツブツができていたらまず臭いを嗅いでみましょう。

カビ臭いにおいがするならば黒カビです。

【ふき取ってみる】

傷や白い筋と白カビは見分けがつきにくいもの。

白カビと見分けがつきにくいのでふき取る、水洗いするなどして落ちなければただの傷や筋です。

早めに使い切りましょう。

大根の皮の黒いぶつぶつはカビ!?

【黒カビ】

購入時に真っ白だった大根にいつの間にか黒いぶつぶつが出来ていた場合はカビである可能性が高いです。

黒カビは根が深く、目に見えない部分にも侵食しているので食べるのは避けた方が無難です。

【害虫被害】

よく似ている症状に「センチュウ」の被害痕があります。

土の中に発生するセンチュウという小さな害虫が収穫の際に黒いブツブツが出来ている場合はカビではなくセンチュウの被害の可能性が高いです。

こちらは食べても何も影響はありません。

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大根の断面に白い筋が入っているのは!?

【白カビ】

ふわふわとした白い綿のようなものがついていれば白カビです。

大根も白い為よく見ないと気付かない場合があります。

切り口に特に発生しやすいので、切った大根を保存する場合はサラダ油を少量塗ってラップをまいておきましょう。

白カビは少量ならば食べても害はありません。

【日が経過している】

収穫されて日が経った大根には白い筋のようなものが出来てきます。

カビではないですが、痛む手前なので早めに使い切りましょう。

白カビと見た目が似ているので、水洗いして落ちるかどうかで見分けましょう。

大根の切り口が青いのは!?

大根の切り口が青い場合はカビではありません。

高温や多湿など適していない環境で育った大根は「青あざ症」という現象がおこります。

カビではないので食べる事は可能ですが、固くて苦い事が多いのであまり美味しくはいただけません。

下ゆでをしっかり行って苦みを抜きましょう。

家庭菜園だけでなく、夏場にスーパーで売っている大根にも見かけます。

外側からは見分けがつかないので、カットされたものを購入すると良いでしょう。

切った断面が透明に変色しているのは?

カビ 大根 皮 断面

大根を切った際、断面が透明や紫色に変色しているのはカビではありません。

「大根の水晶現象」と言って、保存状態が悪い時に起こります。

気温の高い夏場や、常温で保存の際に起こりやすい現象です。

味は落ちていますが食べる事は可能です。

変色が気になる場合は煮物など色の濃い調理を行いましょう。

切った大根の外側に黒い筋があるのは?

大根の外側に黒い筋があるのはカビによる大根の病気です。

「ダイコンバーティシリウム黒点病」と呼ばれ、育った土壌にいるカビが原因で発生します。

外側からは判断が付きにくいのが難点です。

カビが原因ですが、黒カビとは違うので食べても大丈夫です。

黒い筋になっている部分は厚めに取り除き、よく加熱をしてください。

大根が腐った時どうなる!?

腐っている大根を食べてしまうと当然変な味がします。

出来るならば食す前に気付きたいものですね。

大根が腐っている時の症状

  • 断面が茶色に変色している
  • ブヨブヨしている
  • 異臭のする汁が出ている
  • 表面がぬるっとしている
  • カビが生えている

一部分だけブヨブヨしている場合はその部分を取り除けば食べる事は可能です。

必ず調理前に臭いを嗅いで、カビ臭い場合は調理に使用するのをやめましょう。

皮にできる黒カビだけでなく、変色した部分やブヨブヨした部分に青かびが生えることもあります。

カビは目に見えない部分にも繁殖しているので食べるのは控えた方が良いでしょう。

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大根のカビの防止対策法とは!?

「密閉して冷凍保存」

カビはマイナスの温度では繁殖ができません。

使い切らない分は皮を剥いて輪切りにし、フリーザーバッグに入れて冷凍保存をしましょう。

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【葉を落とす】

大根は葉がついたままにしておくと、葉に栄養を取られてしまい、傷みやすくなります。

傷んだ大根はカビ菌が活発になりやすい環境です。

購入後はすぐに葉を落とし、大根を良い状態に保ちましょう。

ちなみに大根葉にはビタミンA、ビタミンC、鉄分が豊富に含まれているので、捨てずに食べてしまいましょう。

炒めてご飯に混ぜたり、お味噌汁に入れると食べやすくなります。

【適切な温度を守る】

大根は寒い場所で育つ野菜です。

0度~5度が適正温度なので、必ず冷蔵庫で保存をしましょう。

夏場は特に傷むのが早くなりますので、常温での保存は避けましょう。

【土がついたままにしない】

土には赤カビの原因となるカビ菌が存在する可能性があります。

なので土はつけたままにせずに一度しっかりと水洗いを行いましょう。

まとめ

大根の皮の黒い斑点は病気が原因のものと黒カビが原因のものの2種類があります。

購入時に白かった大根にいつの間にか黒いブツブツができていたら黒カビです。

食べるのは避けましょう。

カビの見分け方は臭いをかぐ、ふき取ってみる、水洗いをするなど。

切り口が青い場合は青あざ症という病気でカビではありません。

食べることはできますが硬くて苦いです。

  • 大根にカビが生える原因…大根は高温多湿に弱いため、適切な温度以外の場所で保存をするとカビが生えやすくなります。
  • 白カビ…ふわふわとした白い綿のようなものがついていれば白カビです。傷んだ部分や切り口に特にできやすいです。
  • 透明や紫に変色…大根の水晶現象という保存状態が悪い時に起こる症状です。味は劣化していますが食べれます。
  • 黒い筋…土壌にいるカビ菌による被害です。黒い部分を取り除けば食べても問題はありません。
  • 腐っている時…茶色に変色、ブヨブヨしている、異臭がする、ぬるっとしている等

カビの場合、表面についているのでよく見れば分かります。

しかし大根が病気だった場合は切って中をみないと分からないものもあります。

スーパーで購入した物ならば交換も可能ですが、わざわざ持っていくのも手間ですよね。

夏に育ったものは移動の際などに劣化しやすくなりますので、病気のものを避けたいのならばあらかじめカットされたものを購入しましょう。