歯と体の健康を守る歯ブラシを、使い終わって適当に保管していませんか?
塗れたままの歯ブラシは菌が増殖しやすく、カビも発生しやすいことをご存知でしょうか?
きちんと管理できていない歯ブラシを口の中に入れると、それが原因で食中毒などの病気を引き起こすかもしれません。
そしてカビが生えた歯ブラシで歯を磨くと、カビを歯に擦り付ける事になります。
ここで歯ブラシのカビの対策方法やカビの取り方、歯ブラシに発生したカビの危険性についてご説明します。
目次
歯ブラシのカビの取り方とは!?
歯ブラシにカビがついていたら、そのまま使ってはいけません。
「擦る」「摘み取る」「洗い流す」事ができたとしても、見えないカビの除去にはなりません。
そしてカビ菌の死滅にならないので、またすぐにカビが発生します。
歯ブラシにカビを見つけた時、次の方法で取り除きましょう。
【歯ブラシのカビの取り方】
① 塩素系漂白剤を使う
キッチン用のカビキラーは、あらゆる場所に発生したカビの殺菌に効果的です。
キッチンハイターも食器の除菌漂白に使うので、歯ブラシのカビ取りに使えます。
泡タイプのカビキラーならコップにいれて泡を吹きかけ、60秒浸けたらしっかり水洗いをします。
キッチンハイターの溶液をコップに作ってそこに歯ブラシを浸すと、コップごと除菌漂白ができます。
② 熱湯消毒
カビは高熱に弱いので、除菌と予防ができます。
60℃以上の熱湯を歯ブラシにかけて、入念に水洗いします。
③ クエン酸を使う
弱酸性のクエン酸は歯ブラシに使用しても安全で、赤カビを殺菌する効果があります。
クエン酸溶液を作って歯ブラシを60秒くらい浸し、流水ですすぎます。
④ 食器用洗剤を使う
食器用洗剤には、殺菌消臭効果がある物が増えています。
歯ブラシの毛先に食器用洗剤をたらして、力を入れ過ぎずに軽く毛先をこすって洗い流します。
歯ブラシのカビの対策方法は?
歯ブラシに発生したカビは、塩素系漂白剤や食器用洗剤で落とす事ができます。
意外と簡単に落とせるのですが、歯ブラシにカビが発生しないように予防することも必要です。
カビを発見してから除菌しても、歯ブラシのカビがすでに口に入っているかもしれません。
使用後はしっかり洗い流す
歯磨きをした後は、歯ブラシも水洗いしていると思います。
しかしその時にササッと適当に洗っていると、洗い方が不十分になります。
歯ブラシを使った後はコップに残った水でゆすぐのではなく、流水で汚れを洗い流します。
そして根元に食べかすが残る事が多く、そのままにしておくとそれがカビの原因になります。
食べカスを残さないように、歯ブラシの根元まで丁寧に洗います。
歯ブラシスタンドを清潔に保つ
カビは空気中に混ざっているので、歯ブラシの近くが汚れているとそこからカビが移って来ます。
洗面台や歯ブラシスタンドも、清潔にしておかなければいけません。
歯ブラシスタンドは月に1回定期的に丸洗いして、ハイターなどで除菌消毒します。
そして週に1回は洗面台も、除菌消毒した方が清潔です。
歯ブラシをしっかり乾燥させる
歯ブラシを使って洗った後はそのまま歯ブラシスタンドに立てると、乾燥が不十分でカビが発生します。
きれいに水洗いした後の歯ブラシは、タオルやキッチンペーパーなどで水気をしっかり切ります。
そして保管場所は湿気の多いジメジメしたところではなく、風通しの良い場所に保管します。
洗面台の扉の内側に歯ブラシの収納スペースがあるご家庭も多いと思いますが、扉の中は風が通らないので湿気がたまります。
そして歯ブラシにキャップをかぶせてスタンドに収納する人もいますが、それも風通しが悪くなるので使わない方が清潔な状態を保つ事ができます。
歯ブラシをこまめに交換する
歯ブラシは毎日使用後に丁寧に洗って乾燥させて保管すると清潔なようですが、実は大量の菌が付着している可能性があります。
歯ブラシには、使用する時間が長いほど菌がたくさん付着します。
したがって歯ブラシの清潔を保つには定期的に交換する必要があり、1ヶ月に1回を目安に交換します。
歯ブラシスタンドに珪藻土を敷く
最近よく目にする珪藻土は吸水性に優れて乾燥がとても早く、歯ブラシの水分を吸い取ってカビの予防に役立ちます。
100円ショップなどで販売しているので手ごろな価格で手に入り、珪藻土で作られた歯ブラシスタンドもあります。
汚れて来た時の手入れの方法は、月に1回くらい紙やすりで削るだけなのでとても簡単です。
カビが生えた歯ブラシを使うのは危険!?
日頃何気なく使っている歯ブラシは、カビが生えていなくても実は雑菌だらけです。
口の中に菌無いひとはいないので新しい歯ブラシにそこから菌が移り、保管中も空気中の菌が付着します。
菌に対してあまり神経質にならなくても大丈夫ですが、菌が増えるとカビも増殖するので気を付けましょう。
カビが付いた歯ブラシを1回使っただけで体の調子を崩す心配はありませんが、そのまま使い続けると歯周病や虫歯に罹りやすくなります。
歯周病は進行すると口の中の症状だけにとどまらず、糖尿病や動脈硬化などのような全身の病気にも関係してきます。
また舌や口の中の粘膜にカンジダというカビが移ると、口内炎や口臭などの原因になります。
カビが生えた歯ブラシを使って歯磨きをしても、すぐに体に異変を起こす心配はありません。
せっかく丁寧に歯を磨いてもカビが生えた歯ブラシを使い続けていると、将来からだの病気を引き起こす可能性があるので清潔な歯ブラシを使いましょう。
まとめ
毎日使う歯ブラシのカビについてご紹介しました。
今まで歯ブラシを使った後に丁寧に水洗いをしていても、十分な乾燥にまで気を使っている人は少ないかもしれません。
毎日同じ歯ブラシを3回使っても、圧倒的に使っていない時間の方が長いので行き届いた管理が必要です。
歯ブラシは流水できれいに食べカスまで洗い流したら、清潔なタオルなどでしっかり水気を拭き取ってから歯ブラシスタンドに立てます。
歯ブラシの保管場所は扉の中でなく、風通しのよい所にしましょう。
もしカビが生えた歯ブラシで歯を磨いてもすぐに体に影響は出ませんが、使い続けると歯周病などを起こします。
歯ブラシにカビを見つけたら漂白剤や石鹸で、カビを取り除いてください。
そして最低でも1ヶ月に1回程度は、新しい歯ブラシに交換しましょう。